先日、ある患者さんのお看取りに伺った。
時刻は午後11時26分ー
もともとの患者さんの穏やかなお人柄、そしてご家族の温かさもあって、笑いあり、涙あり。とても和やかな雰囲気のなかで、最期のひとときを迎えることができた。
ご逝去を確認させていただいたのは、ちょうど午後11時26分。かねてより、温泉やお風呂が大好きだった方だと聞いていたこともあり、その後、娘さんたちとお話しするなかで、ついこんな一言が口をついて出た。
「……“いい風呂 (1126)” の時間ですね」
一瞬「少し不謹慎だったかな」とも思ったけれど、あの和やかな空気が、自然とその言葉を言わせてくれたのだと思う。
娘さん「ほんとね、先生ナイス!笑」
ほっこりした空気が流れた瞬間だった。
病院だったら、たぶん言えなかった。ご自宅で、娘さんやお孫さんら、とてもあたたかいご家族に見守られながらの、とえも和やかな空間が、僕にそうさせたんだろう。
在宅を始めて、まだ数か月だけど、在宅の現場は、こういうちょっとしたエピソードにあふれている。そんな一コマ一コマを残しておきたいなぁ… そう思ってブログを始めてみようと思いたった夜だった。

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